造血器腫瘍研究会


研究課題
マントル細胞リンパ腫に関する多施設共同後方視的研究
研究の趣旨
特定の病気に対する治療の実態、成績を調査することは、わが国でのこれからの臨床の適正な発展のために必要です。名古屋大学、ならびに造血腫瘍研究会では悪性リンパ腫に対する治療法の臨床研究を行うことで治療法の発展に貢献することを目指しております。今回、マントル細胞リンパ腫に対するこれからの治療を発展させていくにあたり日本人での臨床現場における治療の実態、成績を調査する必要があり、この研究が行われることになりました。
研究の目的
本研究の目的は、日本で診断、治療されたマントル細胞リンパ腫に対する治療の成績、予後を明らかにすることです。
研究の対象
本研究の対象は、日本で1985年以降に診断、治療されたすべてのマントル細胞リンパ腫の患者さんです。造血器腫瘍研究会の参加施設が主な対象ですが、日本国内のそれ以外の施設にも参加を呼びかけています。研究に参加するかしないかは医療機関によって異なりますので、疑問がある場合には下記にお問い合わせください。
研究の方法
造血腫瘍研究会参加施設、その他研究に賛同いただける施設から調査票を用いてマントル細胞リンパ腫症例の匿名での症例データを収集します。施設によっては、診断に使用した病理標本を提出いただくことがありますが、その場合は標本写真撮影後、速やかにお返しします。解析は後方視的に記述疫学の手法で行います。全体および病型別などのサブグループごとに、背景因子などを集計してまとめます。群間比較は、χ2乗検定、Fisher検定、Mann-Whitney検定などで行います。全体およびサブグループによる生存率はKaplan-Meier法で解析し、Log-rank法で比較します。多変量解析は、Coxの比例ハザードモデルを用います。
連絡先
本研究に関する連絡先は以下の通りです。本研究は匿名化データを使用していますので、個人情報漏洩の危険はありません。
名古屋大学大学院医学系研究科 造血細胞移植情報管理・生物統計学 鈴木律朗
〒461-0047 愛知県名古屋市東区大幸南1-1-20
TEL: 052-719-1974
FAX: 052-719-1973